「ガクチカに書けるような成果がない」
「アルバイトくらいしか学生時代に経験してない」
と悩んでいませんか。
ガクチカの成果がなく悩む就活生は多いですが、ガクチカは留学や起業など大きな経験でなくても十分評価されます。
自己分析や他の人に自分の強みを聞いてみることで、自分では気がつかなかったアピールできる経験が見つかることもあります。
本記事では、ガクチカの見つけ方や評価基準、作り方を解説します。
ガクチカの成果がなく書けない場合はどうする?
ガクチカでインパクトを残せるような成果がなく悩む人は多いものです。
ただ、ガクチカは成果を出すまでにどのような努力をしたのかや、その経験から学んだことを自分なりに理解できているかも大切です。
成果はあくまでもガクチカ全体の評価基準の一つであり、その成果までのプロセスや活かせた強みの方が評価される場合もあります。
よって成果にインパクトはないからといって、ガクチカのアピールポイントがないとはいえません。
ガクチカになる困難な点がない場合は注意が必要
ガクチカで伝えられる困難だったこと、挫折経験がないエピソードは注意が必要です。
採用担当者がESや面接でガクチカを聞く目的の一つに、その学生が会社で困難な出来事にあった際に頑張ることができるのか見極めることが挙げられます。
困難なエピソードがない場合は、2つの理由と解決策があります。
ケース1. 困難と感じる基準が高すぎる
今までの経験で、努力をしたことや失敗したことはあるものの、挫折をすることなく対応している人は困難が見つけづらいです。
他の人ならば、落ち込んだり挫折を味わう経験でも、精神が強い人だと困難だと感じていない場合もあります。
このような場合、これまでの人生で掲げた「高い目標」や、目標を達成するにあたって難しいと感じたことを些細なことでもいいので見つけてみてください。
また、資格取得にあたり深夜まで勉強した、サークルの仕事を毎日何かしらやっていたなど、打ち込んでいたことはないかも振り返ってみてください。
ケース2. 困難を楽しんでいて気づいていない
困難な出来事を乗り越えることを楽しんでいると、挫折経験・失敗経験を見つけにくいです。
多くの場合、目標達成までの過程で失敗をしたり、目標達成がなかなかできずに焦るなどネガティブな感情を抱きがちです。
そうした努力や挫折を楽しめているならば、それはアピールポイントになります。
周りのメンバーをまとめた経験、反対にあっても努力をしたり自分の意見を通した経験、高い目標に向かって努力した経験がないか振り返ってみてください。
ガクチカの評価基準の理解が必須
ガクチカに用いるエピソードや成果を選ぶ際には、ガクチカの評価基準への理解が必要です。
こちらでは、評価されやすいポイントを解説します。
経験や実績のインパクトはそれだけで高評価に直結
経験や実績はガクチカの評価の全てではないですが、やはりインパクトが大きいほど高評価が得られやすいです。
「◯◯人中1位の営業成績」や「創部以来初めてのベスト4進出」など、数値でどれだけすごい成果を出せたのかアピールできるとベストです。
しかし、成果にインパクトがないからといって、そのエピソードを使用できないわけではありません。
自分の価値観や強みが活きた成果ならば、インパクトを気にしすぎる必要はありません。
サークルやクラブ活動で優勝した経験、リーダーとして活躍した経験がなくても自分自身がどのような役割を務めていたのか、どのような強みが周りから評価されていたのか考えてみましょう。
思考力やモチベーションの源泉
ガクチカでは思考力・モチベーションの源泉をアピールすることが重要です。
ガクチカでいう思考力とは、その出来事を様々な角度から見て、どのように行動にうつしたのかという点です。
社会に出てからも、業務を多角的な視点から見て解決する力につながります。
また、モチベーションの源泉はガクチカで伝える困難を乗り越える際や目標達成までの道のりで、どのような気持ちで努力を続けたのかを伝えます。
このモチベーションの源泉によって、採用担当者側は社会に出た際にもどのような気持ちで仕事に取り組むのか知ることができます。
ガクチカでの学びを企業に還元できるか
ガクチカで得られた学びがその企業で活かせるものであるのかも重要です。
ガクチカでは、困難を乗り越えた際に何を学んだのか、どのような能力が活きたのかを伝える必要があります。
社会に出た際も、物事から学び、次に活かしていくことは重要です。
会社側はこの学びで、物事から何を吸収できる人なのか、どのような強みやスキルを持っているのかを判断します。
学び、強みがその企業で活きるものではないと、会社にマッチした人材と評価されにくくなります。
例えば、協調性が重んじられる会社で、個人で黙々と頑張り続ける力をアピールしても、高評価にはつながりません。
しっかりと企業分析をして、会社が求める人物像に合った学びを伝えましょう。
ガクチカや強みがない場合の見つけ方
STEP1. 自己分析を自分でやってみる
まずは自己分析を自分でやってみましょう。
自分の特徴をポジティブに捉え、言語化することが重要です。
自分の意見がない人=他人の意見を尊重できる人、飽きっぽい=様々なことに興味が持てるなど、自分がネガティブに考えていることも、捉え方次第で強みとなります。
自分の特徴を書き出して、ポジティブに捉え直してみましょう。
STEP2. 周りに自分の強みや弱みを聞いてみる
自分の特徴がある程度分かったら、他人からもフィードバックをもらいましょう。
フィードバックは長い時間を共にしている家族や大学、高校の友人などがおすすめです。
一つのコミュニティだけでなく、様々なコミュニティの人から話を聞くと、より理解が深まります。
自分に感じる印象、特徴を聞き、なぜそのように感じるのか具体的なシーンを聞いてみましょう。
フィードバックをもらったら、自分自身では自分の特徴をどのように捉えているのか、何故そのように感じたのか原体験を整理してみましょう。
STEP3. 論理性のある文章にまとめる
ガクチカの内容、課題、解決策、結果を文章で表現できるようにします。
自己分析で出てきた特徴を表すエピソードを選び、困難だったこと、失敗を乗り越えた経験を書き出してみましょう。
論理性のある文章で、全体を伝えられるところまで持っていきます。
STEP4. 個性のある内容か確認する
文章化ができたら、内容に個性が出ているのか確認しましょう。
企業側は何百人ものガクチカを聞くため、やはり個性やインパクトがないと埋もれてしまい、高評価にはつながりません。
活動にかける想いやモチベーション、課題から解決策を考えていく過程に独自の思考が含まれています。
自己分析の内容も振り返り、自分自身の個性を伝えられるようにしましょう。
STEP5. 志望企業に合ったものか確認
ガクチカがある程度作れたら、アピールする強みが企業に合ったものなのか、ガクチカが自分のビジョンのきっかけとなっているのかを確認します。
ガクチカから志望動機の一貫性があると、より高評価が得られやすくなります。
ガクチカがない場合の作り方
ガクチカに使えるようなエピソードはどうしてもない場合は、時間があるならば今からエピソードを作るのもおすすめです。
具体的には下記5点の方法があります。
長期インターンへの参加
長期インターンに参加すると、周りと差別化が図れるガクチカが作りやすいです。
長期インターンは周りよりも早く、会社の一員としてプロジェクトを経験するため、社会に出た際の再現性が高いエピソードとなります。
また、ここから得られた学びや強みも社会に活かしやすいものになりやすく、説得力が増します。
できれば、大学1・2年生の早いうちから長期インターンに参加することをおすすめします。
ボランティアにチャレンジ
ボランティアにチャレンジするのもおすすめです。
大学の学生団体など、ボランティア団体は多く存在するため、自分に合ったものも見つけやすいです。
ボランティアをガクチカのエピソードに用いると、行動力や他者・社会への貢献意欲などがアピールできます。
ただし、ただ何となくボランティアに参加するのではなく「どのような目的でそのボランティアに参加しようと思ったのか」「なぜそのボランティアを選んだのか」「ボランティアから何を学んだのか」を説明できるようにしましょう。
卒論に勢力的に取り組む
理系の学生や、卒論が課されている学生は卒論に精力的に取り組むことがおすすめです。
特に、理系の学生の場合、卒論の研究テーマと志望動機をつなげると説得力のあるガクチカ・志望動機となります。
「なぜそのテーマに興味を持ったのか」「なぜその学部・学科を選んだのか」「研究の成果・そこから学んだこと」「研究から学んだことを社会でどのように活かしていくのか」を伝えられるようにしましょう。