top of page

三井不動産と三菱地所の違いとは|内定者が選考フローを徹底解説

更新日:2023年4月11日

売上・営業利益ともに業界No.1、2を争う三井不動産と三菱地所。

総合デベロッパー志望なら、まず目指す2社といえます。

しかし、両社の具体的な業務内容や求める人物像の違いが分からず、悩む人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、実際の内定者から話を聞き、三井不動産・三菱地所の違いを徹底解説していきます。



三井不動産・三菱地所の違いを徹底研究


まずは、2022年3月期のIR資料をもとに、両社の具体的な違いを解説します。


三菱地所

三菱所の営業収益はコマーシャル不動産事業が過半数を占めています。


  • オフィスビル:丸の内を中心に国内主要都市で開発・賃貸・運営管理業務を展開

  • 商業施設:大都市圏を中心に商業施設・アウトレットを開発

  • 物流施設:「ロジクロス」シリーズを柱に物流施設の開発、リーシング、運営管理を実施

  • ホテル・空港:ロイヤルパークホテルズグループとして国内でホテルを展開。空港の民間運営事業を開始


三菱地所の強みはやはり、丸の内エリアの収益です。

オフィスビル事業では丸の内エリアにみずほ丸の内タワーやTorch Tower、有楽町再開発計画などがあります。

ポスト・コロナを見据えた取り組みとしては、ボックス型のワークスペース「テレキューブ」の設置や、コンパクトオフィス「CIRCLES」の開発など、多様な働き方に合わせたプロジェクトを進めています。


三井不動産

三井不動産の売り上げは賃貸が約3割、分譲も約3割を占めます。



三井不動産の強みは、経営資源を効率よく分配したポートフォリオ経営です。

下記のような多様な事業を展開しています。


  • オフィス:テナント総数約3,000社、賃貸収益約3,898億円。日本橋室町三井タワーや東京ミッドタウン日比谷を保有

  • 商業施設:テナント総数約2,400社、賃貸収益約2,262億円。ららぽーとや三井アウトレットパークを運営

  • 物流施設:MFLPを全国に展開。今後の開発パイプラインのプロジェクトは16件以上進行中。

  • 住まい(国内住宅分譲):パークコートや三田ガーデンヒルズを保有。

  • ホテル:三井ガーデンホテルやブルガリホテル東京、京都三条ホテル計画などが進行中


不動産の「保有」「開発」「マネジメント」を最適、かつ柔軟に組み合わせて、利益の最大化を実現しているのです。


三菱地所の選考フローを紹介


三菱地所の選考フローは下記の通りです。


ES提出

例年の選考フローでは、ESとWebテストを3月に提出します。


〜例年のES設問〜

  • 学生時代にした最大のチャレンジ(300〜500文字)

  • 大切にしている信念とそれを培った経験(300〜500文字)

  • 三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいか、その理由(300〜500文字)


例年、様々な設問がありますが文章から自分がどんな人間なのか、伝わるように書くことが重要です。

また、数あるデベロッパーの中でもなぜ三菱地所なのかを伝える必要もあります。

1分程度の自己紹介や趣味・特技が面接の話題にあがることもあるので、何を伝えるかは吟味しましょう。

昨年度は提出した動画、ESを締め切り後も閲覧できましたが、念のためスクショなどで保存して、面接前に見返すことをおすすめします。


Webテスト

Webテストの種類は、標準的な玉手箱です。

ボーダーは8割程度と言われており、何回か経験をしていれば、十分に通過できるレベルです。

問題集を繰り返し解く、玉手箱のある他社の選考を受けて慣れておきましょう。

ES、Webテストまでの通過率は高く、グループディスカッション以降でかなり絞り込まれます。


グループディスカッション

GDは基本的に5月中旬に行われます。

6人1組のグループに分かれて部屋に入室すると、テーマが書かれた冊子が渡され10分〜20分位読み込む時間が与えられます。


〜過去の出題テーマ〜

  • 新しく作るショッピングモールの建設地候補

  • レストランチェーンに新店舗をどのエリアに出店すべきか

  • 3つの候補地の中から、どこに新規店舗を出店するか


出題テーマとして多いのは「新しく◯◯を出店する際にどこに出店すべきか」というものです。

その後、30分ほどディスカッションを行い、結論を出しますが、全体で結論を発表することはありません。


ポジション決めは禁止されており、GD通過者は、ファシリテーター、視点の切り替え役、タイムキーパーなど様々なので、どのポジションでも有利・不利になることはありません。

他人の意見を否定しないことや一人で話し続けるのではなく、周りの意見を聞きながら、適切なタイミングで意見を述べることが重要です。


資料の情報量がかなり多く、読み終えられない人も多いので、要点を掴みながら読み進める必要があります。

部屋には時計がなかったので、腕時計を持っていくことをおすすめします。


1次面接

1次面接は基本的に6月1日・2日に行われます。

23年度の場合は、5/24にGD通過者全員にメールが来て、先着順に申込開始という流れでした。

オンラインで15分ほど6〜10年目くらいの社員との人物面接が行われました。


内容もかなりオーソドックスなもので、自己紹介やガクチカ、デベロッパーとして何をしたいのかなどが聞かれます。

合格者はその場もしくは当日中に電話で連絡が来ることが多いです。


2次面接

2次面接は6月1日・2日に東京オフィスに呼ばれることが多いです。

1次面接と同じ日に2次面接まで進むこともあるため、大手町近辺にホテルを取っておくのもおすすめです。


時間は20〜25分で、自己紹介と志望動機、ガクチカとその深掘りが基本的な内容です。

ただし、まちづくりをする立場として何が大切だと思うのか、好きな街はあるかなど予想外の質問もされる場合があるので、どのような質問が来ても動じずに答える心構えが必要です。

また、三井不動産との違いを聞かれた学生もいるので、三菱地所への企業理解が重要となります。


OB訪問やインターンシップで得た情報を伝え、理解度をアピールしましょう。

合格の場合、その場で日程調整を行います。


最終面接

最終面接は基本的に6月2日に対面で行われます。


最終面接とはいっても、最終確認ではなく合格率は20%とも言われています。

待機場所で若手社員の人がアイスブレイクをしてから、15〜30分ほどの面接があります。

役員クラスの社員3人対学生1人で、志望動機について詳しく質問されます。


〜過去の設問例〜

  • 三菱地所の

  • 三井不動産との違い

  • 三菱地所から内定をもらったらどうするか

  • 丸の内についてどう思うか

  • 三菱地所のウィークポイント

  • 東京駅周辺を街歩きして感じたこと


かなり厳かな雰囲気で面接官3人からそれぞれ質問が飛んできます。

回答に論理性があるのか、三菱地所への志望度が見られており、圧倒されずに堂々と話をすることが重要です。


合格の場合、待機室で通知されるか当日〜翌日に電話がかかってくることが多いです。